ゆーちゃんぶろぐ。

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今の時代じゃ考えられない古代アステカ人の奇妙な習慣とは?

Hola どうもゆーちゃんです。僕はamigaの運営会社、Encounter Japanでただいまインターンシップをさせていただいてます。現在(2018/7/6)は世界遺産の街グアナフォトに在住しています。大学では英米語専攻で、スペイン語ラテンアメリカ文化論などの授業に興味を持ち履修していました。

では突然ですが、

 

みなさんに質問があります。タイトルにある通り、今の時代じゃ考えられない古代アステカ人の奇妙な習慣とはなんでしょうか?

 

正解は、、、なんと生贄です。何を生贄にするかというか、まさかの人間です。

 

そんなの怖すぎる、、本当にやめて、まあ昔の話でしょう。と色んな意見があるとは思いますが、古代アステカ(ここ700年前の話)では生贄を捧げるという習慣がありました。

 

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ではなぜ古代アステカ人は生きている人間を生贄にしたのでしょうか? 

生贄をする理由は一言で述べると宇宙の秩序を守るためです

 

え。。。どういうこと?

 

というのも、アステカ時代における世界がどう作り上げられたか、という神話を理解するのが1番の近道です。

 

太陽と月の創生神話

→そこには暗闇だけがあった。神々がみなで集まって、この神々の中で太陽と月に誰がなるか話し合いをしていた。それに抜擢された2人の神が決まった。1人の神は怯えて炎に飛び込めなかった。もう1人は勇敢に炎に飛び込んだ。そして天に昇り太陽となった。先ほど怯えた神が遅れて炎に飛び込んだ。2人の神は火の玉となり天に昇ったが、同じように輝いていたので、ある神が怯えた神の顔にウサギを投げつけた。その時から月の光は薄れ、表面にウサギの痣ができた。しかし、月も太陽もピクリと動かない。そこで風の神・ケツァルコアトルは他の神々を殺して命のエネルギーである血を与え、そして風を吹いて動かした。

 

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この神話の中でわかることは、神の犠牲によって、この世界が成り立っている。だから、宇宙の秩序を守るために、我々人間も見習って人間の血を捧げなければならないのだ。

面白いのは日本人も月にうさぎがいるよー、と教えられるが、地球の裏側、古代アステカの人たちも同じように考えていたことだ。なんか少し嬉しい。

 

ではどのような人が生贄となったのか? 

 

敵を生け捕りにして生贄に捧げていた。敵をあえて殺しはせずに、生きたまま捉えてそれを生贄としたのだ。当時の戦争を 花の戦争とよぶ。なぜかというと、戦士は神聖なジャガーの皮、わしを見にまとい美しい姿をして、それが散り落ちる花のように倒れたからだ。

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心臓が置かれたチャックモール像

実はあの有名なチチェン・イッツァにある戦士の神殿上に虚ろな目をしたチャックモールがいます。Wikipediaによると、

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https://ja.wikipedia.org/wiki/チャクモール

 

チャクモール(Chacmool、Chac Mool、時折チャック・モールとも)とは、古典期終末から後古典期にかけてメソアメリカ全域において見られる、仰向けの状態でひじをつくような姿勢で上半身を起こして、を90度横へ向け、両部の上にのような容器をかかえてひざを折り曲げている人物のことをいう。チチェン=イッツアの「戦士の神殿」のもののほか、後述するようにメキシコ北西部からホンジュラスエルサルバドルまで広い範囲の遺跡で確認されている。 チャクモールは死んだ戦士を象徴し、いけにえなどの供物を運ぶ存在と考えられていて、チャクモール像の上で人身御供儀式がおこなわれたり、チャクモールのもつ皿の上に取り出された心臓が太陽への捧げ物として置かれたといわれる。(Wikipedia参照)

 

 

このチャックモールの腹部からは人間の血液が検出され、心臓が置かれていたことがわかっています。こうしてチャックモールのお腹の上に人間の心臓を献上したり、セノーテ(泉)に幼い子供や女の子を生贄として神に捧げることによって、古代アステカの人々は宇宙の秩序を保とうとしていたのです。この世界は神の犠牲によって成り立っているということを模範として。なんとも今の時代からは想像できないですよね。今の平和な時代に生まれたことを幸せに感じる今日この頃です。↓参考までにチチェン・イッツァの記事です。

 

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